Christiana MerganによるPixabayからの画像
マルチ、マルチ商法、など、ネットワークビジネスを意味する言葉は様々ありますが、最近になって「リファラㇽマーケティング」という呼ばれ方をするようになりました。
ネットワークビジネスを「リファラㇽマーケティング」という言葉で置き換えることは可能なのでしょうか。
リファラㇽマーケティングとは
「リファラルマーケティング」は、別に新しい言葉ではありません。「リファラㇽマーケティングとは」を検索してみると、このような説明が出てきます。
- 紹介をベースにしたマーケティング
- 知り合いが紹介する形を取ることでより多くの人に製品やサービスを知ってもらうという方法のこと
- 口コミや知人の紹介により商品の購入、会員登録や資料請求などを促すマーケティング手法
こうしてみると、ネットワークビジネスと共通点があることはわかります。
ネットワークビジネスと同じではない
マルチ商法やネットワークビジネスも人から人への勧誘を通して、より多くの人に製品やサービスを知ってもらうものです。
しかし、リファラルマーケティングは、基本的に個人間での直接の売買は行わなわず、あくまでも情報を伝えることで販売を促進していくものです。
アムウェイやニュースキンなど、マルチ商法と称される多くの企業は、企業と消費者の間にディストリビューターが存在します。ディストリビューターは、企業から製品を仕入れ、もっと高い金額で知人に販売をします。
この過程が、リファラルマーケティングにはありません。ですから、アムウェイやニュースキンなどはネットワークビジネスであって、リファラルマーケティングとは呼べないことがわかります。
それならば、アフィリエイトに近いものなのでしょうか。
アフィリエイトとの違い
リファラルマーケティングとアフィリエイトとの主な違いは、アフィリエイトが金銭的な動機に依存するのに対し、リファーラルマーケティングは個人的な関係と信頼に依存すること・・・。
これ、ちょっとわかりにくいですよね。
別の情報では、製品やサービスを紹介してその利益の一部を得ること。さらに、メインには人のヴァーバル(言葉)を介して紹介することを指している

なるほど!
つまり、リファラルマーケティングと確定させるには、以下の条件をクリアしなければならないようです。
- 「口コミ」を介して製品やサービスを紹介して報酬を得る
- しかし、個人間での販売をしない
- 「1対多」ではなく、「1対1」、つまり個人に対して紹介を行う
ネットワークビジネスの括りの中のリファラルマーケティング
すなわち、メンバー価格(正規価格より安い)の設定がなく、愛用者もメンバーも同じ価格で製品を購入できるMLMは、リファラルマーケティングと呼んで差支えなさそうです。
いうまでもなく、ライフプラスはリファラルマーケティングですが、ライフプラスのほかにも、ワールドベンチャーズやアトミーなど、リファラルマーケティングといえそうです。
では、ライフプラスはマルチではないのか
特定商取引法で、以下のような条件を全て満たす販売取引が連鎖販売取引とされる。
〇物品の販売(または役務の提供等)の事業であって
再販売、受託販売もしくは販売のあっせん(または役務の提供もしくはそのあっせん)をする者を
特定利益(紹介料や販売マージン、ボーナス等)が得られると誘引し
特定負担(入会金、商品購入費、研修費等の名目で、何らかの金銭的な負担)を伴う取引(取引条件の変更を含む。)をするもの
この条件に照らしてライフプラスの仕組みを見てみると、ビジネスとして紹介すればマルチだが、単に製品の説明をしてショップで販売すればマルチではないと言えなくもないかもしれません。
このあたりを、消費者センターに問い合わせたところ、ちょっと考えた後で、「特定利益を伴う」なら連鎖販売取引に該当するという回答が返ってきました。
連鎖販売取引に該当するのであれば、特商法で定められた様々な制約が関係してきます。
ネットショップで販売すると特商法違反?
実際、ライフプラスの製品を、特定利益が得られることを隠してネットショップで販売している人がいます。
そこのお客さんは、自分が紹介を出せば報酬が得られることを知らないで、毎月毎月紹介者に報酬をもたらし続けているわけです。
この場合は、特商法ではどういう扱いになるのか。
もちろん、それでも連鎖販売取引になります。
このビジネスにおいて概要書面を渡してないとすれば、立派な特商法違反です。
特定利益を強調するべきだろうか
ネットワークビジネスの中には、「稼ぐ情報」があると宣伝をして見込み客を募り、稼ぐ方法を教える代わりにMLMに登録させるグループがあります。
I.N.Aもnanairoも、そこから派生した他のグループも、ほとんどがそのような勧誘の仕方をしています。
この場合も、純粋にリファラルマーケティングといえるのでしょうか。
少なくとも、ライフプラス社が意図した「リファラルマーケティング」の形とは程遠いような気がします。
他社に負けない製品力と、高品質にそぐわないリーズナブルな価格、誰でも報酬を取りやすいプラン、その素晴らしい特徴をあえて相手に知らせずに、特定利益だけを強調して宣伝をするなんて、もしかしたら間違っているのではないでしょうか。
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