2012年4月25日、消費者庁が発表した、食品の機能性評価モデル事業の結果報告について、週刊通販新聞※の宣伝ページに載せられていました。
このモデル事業は、食品成分の機能性評価の手法や、これに伴う課題、さらに食品11成分について試験的に評価を実施したものという説明がありましたが、要するに、何がしかの効果があるとされる食品11成分に、本当に評価出来る機能があるか確かめようというものですね。
具体的には、諸外国における表示制度の実態調査、食品成分の機能性評価基準の検討、成分の機能性評価に関する課題の整理の3点。
これを実際に行ったのは、日本健康・栄養食品協会。
昨年6月に、事業を受託して調査を行っていたようです。
評価は、2段階で行ったそうです。
「機能性評価専門チーム」では、学術論文の内容など研究の質や数、一貫性(肯定的な内容で一貫しているか否か)を評価
「評価パネル会議」(学識経験者らが中心)が総合評価
評価は機能性をA~Fまでの評価に分けた。
A(明確で十分な根拠がある)、
B(肯定的な~)、
C(示唆的な~)、
D(示唆的な根拠が少数ながら存在するが不十分)、
E(ヒトでの効果確認例がなく評価不能)、
F(根拠情報とみなせるものがほとんどない)の6段階で実施。
各成分ごとに期待される機能が認められるかどうか、調べてみたという事なんですね。
結果が気になるのは、その成分を配合する製品を扱っているネットワークビジネスのディストリビューターかもしれませんね。
セレンの総合評価
「前立腺がん」がB、「膀胱がん」「食道がん」「原発性肝がん」がいずれもD評価。
オメガ3系脂肪酸は、EPAやDHAについて「心血管疾患リスク低減」「血中中性脂肪低下作用」「関節リウマチ症状緩和」でA、「乳児の成育、行動・視覚発達補助」でB、「血圧改善作用」「うつ症状の緩和と発生率低下」でCの評価
ルテインは「加齢黄斑変性の進行抑制」でB、「白内障の予防効果」でDの評価。
CoQ10は「心機能改善効果」「スタチンによるCoQ10欠乏状態の改善」でB、「高血圧症の血圧改善」ためでCの評価。
ヒアルロン酸は「ひざ関節痛改善効果」「皮膚の保湿効果」で共にC評価。
ビルベリーエキスは「視機能改善」でC、「血流改善」でD評価。
グルコサミンは「変型性ひざ関節症の症状改善」でB評価、
BCAAは「筋たんぱく質の合成促進・分解抑制」「運動により生じる筋損傷・筋肉痛の軽減」でB、「運動による疲労の軽減」でCの評価
イチョウ葉は「認知機能改善」でB、「血流改善」でC、
ノコギリヤシは「軽度から中程度の良性前立腺肥大に伴う頻尿、排尿障害の改善」でB、
ラクトフェリンは「感染防御」「免疫調節機能の向上」でB、「脂質代謝改善」でD評価
結局、A評価は、オメガ3系脂肪酸だけだったのね・・・
結果については、あえてコメントはしません。信ぴょう性もわかりません。
ちなみに、この成分、全部私摂っています。(笑)
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